読むと安心する現役僧侶の語り

人生は苦である。誰もが同じ苦しみについて悩んでいます。このブログを読んでいただき少しでも安心を感じていただけたら有難いです

存在することがありがたい

殺人がなぜいけないのか、自殺がなぜいけないのか、種々な意見があります。

大多数の方が殺人や自殺を否定します。

肯定する人は冷たい人、変わってる人だと思われても仕方ありません。

難しい言葉で答える人もいるでしょうし、感情論で答える人もいるでしょう。

人それぞれ命に対しての価値観が違うので誰もが納得する答えは見つかりません。

結局、ダメだからダメっていうのが一番納得する答えなんじゃないでしょうか。

この世界は絶妙なバランスで維持されています。

この瞬間は誰一人が欠けても存在し得ないんです。

ちょっと内容が難しくなりそうなので、この件の詳細は別に投稿します。

何を言いたいかというと、誰かの命を奪ったり、自ら命を断つということは多くの人の運命を変えてしまうと言う事です。

家族、友人、知人の運命はもちろんですし、地球の裏側の名前も知らない人の運命にも影響を与えます。

仏教の最も大切な教えの一つである諸法無我です。

命を奪う、断つという重大なことに限らず、自分勝手な小さな言動も世界に小さな影響を与えています。

社会問題になっているプラスチックストローの海洋汚染の問題はまさにそうです。

私たちはこの世界をシェアしているのです。

法の世界をシェアしているです。

私たち一人一人がかけがえのない存在なんです。