読むと安心する現役僧侶の語り

人生は苦である。誰もが同じ苦しみについて悩んでいます。このブログを読んでいただき少しでも安心を感じていただけたら有難いです

自然に身をまかせる

人間って自分勝手なんです。

平気で嘘をついたり、意地をはったり。

自分が出来ていないのに、人が出来ていないと責めたり。
 
八つ当たりのように執拗に責めたり。

ずるいことばかり考えたり、人のせいにしたり。

そうじゃないと生きていけないし、それが自然なんです。

なぜかというと、人間の中には煩悩があるからです。

生きることと死ぬことは捨てられないんです。

人間に限らず生きとし生きるものから命を取り除くと何が残るかというと、そこには煩悩とお悟りしか残らないんです。

つまり、私たちの命は煩悩とお悟りの上にあるんです。

誰もが心のどこかで世界平和を願ったり、貧しい人に手を差し伸べたいと思いますが、行動に移すのは実際難しいです。

なので、まずは自分のことでいいんです。

誰もが自分勝手に生きるのが自然なんです。

生活に余裕ができて、本当に誰かのためにと思ったら自然と行動に移ります。
 
だから余計なことで悩まない。

今生きていること、そして全ての命に終わりがあること、それが自然なんです。