限り有る世界
私たちが生きている世界は有限の世界です。
硬い鉄や石も時間が経つと無くなってしまいます。
色鮮やかな花も時間が経つと必ず色あせます。
これが自然なんです。
私たちは全てに限りがあることをわかっているのに、永遠なものが
苦しみの原因です。
赤ちゃんの時に亡くなった人と、100歳まで生きた人には差があ
有限の世界の物差しで測るとそう感じます。
仏の世界では平等なんです。
仏の世界は限り無い世界、無限の世界だからです。
いつか必ず人生は終わります。
それは50年後かもしれませんし、明日かもしれません。1秒後か
限りある命だとあらためて考えると、本当に大切なものが見えてき
環境に影響されると、本当に大切ものが見えません。
いつの時代も本当に大切なものは変わらないのです。
お悟りってなんでしょう
私たちの中にはお悟りがあります。
お悟りとは一体何かというと、私たちが感じている大切なものです
うまく表現はできないけど、大切なものです。
もちろん言葉にするのは難しいので、長い長いお経になってるわけ
お経を読んでも意味はわからないかもしれませんが、私たちはお経の内容を知っているのです。
ただ内容を知っているにもかかわらず、見失っています。
この世に誕生したばかりの時ははっきりとお悟りを理解しています
それは私たちの中で煩悩が大きくなり、よけいなことばかり考えて
お悟りと煩悩の葛藤で私たちは悩んでいるのです。
大切なものがわかっているからこそ、悩み苦しむのです。
自然に身をまかせる
平気で嘘をついたり、意地をはったり。
自分が出来ていないのに、人が出来ていないと責めたり。
ずるいことばかり考えたり、人のせいにしたり。
そうじゃないと生きていけないし、それが自然なんです。
なぜかというと、人間の中には煩悩があるからです。
生きることと死ぬことは捨てられないんです。
人間に限らず生きとし生きるものから命を取り除くと何が残るかと
つまり、私たちの命は煩悩とお悟りの上にあるんです。
誰もが心のどこかで世界平和を願ったり、貧しい人に手を差し伸べ
なので、まずは自分のことでいいんです。
誰もが自分勝手に生きるのが自然なんです。
生活に余裕ができて、本当に誰かのためにと思ったら自然と行動に
今生きていること、そして全ての命に終わりがあること、それが自
2030年に向けて一緒に考えていきましょう
これから社会が大きく変わっていきます。
まず大きな変化は人口の1/3が65才以上の高齢者になることです。
高齢者の福祉に国費が使われるのと同時に、少子化が問題に拍車をかけていて、労働人口がぜんぜん足りなくなってしまうんです。
労働人口が足りないということは、税収が少なくなっていきます。そうなると高齢者の福祉だけではなく、子供達の福祉のお金も足りなくなっていきます。
なので外国人労働者の受け入れを拡大していくことになりますが、それはそれで新たな問題を引き起こしていきます。
これは予想ではなく、10年後には必ず起きている問題です。
今すぐに何か特別なことをしなくてはいけないわけではなく、少しずつでいいので、体調がいい時でいいので、眠くない時でいいので、暇な時でいいので、何か世の中のために何かしたいと思った時に、やれることを一緒にしましょう。
よろしくお願い致します。
人に優しく出来なくてもいいんです
本当はみんな優しいはずなんです。
色々な競争の中で、人より優位に立たなくては損をすると考えてしまい、素直に人に優しくできないんです。
勇気を出して人に優しくしようと一歩踏み出したのに、その優しさを受け取ってもらえなかったり。
または、人に優しくしたことにより損をした経験をしたり。
誰かが目の前で物を落としたのに、体が動かず拾ってあげられなかった経験や、お年寄りに優先座席を譲ってあげられなかった経験ってありますよね。
心の中では優しさを与えたいのに、勇気が足りなくて行動に移せずに、その結果自己嫌悪に陥るどころか、そのことを誰かに責められたり。
本当は誰もが優しさを与えたいんです。
常に他人に優しくできる人なんてごく少数の勇気のある人で、多くの人は行動に移せずに自分が嫌になったり、開き直って自分は自己中心的な人間だと思い込んだり。
あなたが優しいことはあなた自身がよくわかっていますし、あなたの親が一番わかっています。
遠い国の戦争の悲劇や、恵まれない子供達に対して同情しない人なんていないんです。
まずは一番側にいる人から優しくしてあげて下さい。
笑顔を与えること、それを和顔悦色施と言います。
優しい眼差しを与えること、それを眼施と言います。
それらは慈悲の実践である布施の一つです。
でもそれが出来ないからといって悲観する必要はありません。その事を知っているだけでいいんです。別に他人に優しく出来ないからって悩む必要はありません。
優しい人ほど損をしたり、傷ついたり、悩んでいることを知っていますからね。
平成最後のお正月
昨年から「平成最後の」という言葉がよく使われています。
5月から新しい元号になるので事実なんですが、「平成最後の夏」「平成最後のクリスマス」「平成最後のお正月」と聞くと、なんだか楽しまないといけないのかなと焦ってしまいますよね。
外に出かけるのが好きな人はワクワクするかもしれませんが、出不精で友達がいない人は家でダラダラしてていいのかなと考えてしまいます。
いいんです。
家でダラダラしてていいんです。
全然いいんです。
気にしないで下さい。
暖かい家の中が好きなのに無理して出かける必要はありません。
外は寒いですから。
お正月にダラダラしすぎて、なんかやる気が起きないという人もいいんです。
そのうちやる気が起きます。
平成最後なんて気にしなくていいです。
人間として生きていることが有難いので、そんなことで悩まなくてもいいです。